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開発パイプラインの優先順位付けの見直しと整理に関するお知らせ

2022-05-12 · BrightPath Biotherapeutics · original brightpathbio.com ↗

1 2022 年 5 月 12 日 各 位 会社名 ブライトパス・バイオ株式会社 代表者名 代表取締役社長 永井 健一 (コード番号: 4594 東証 グロース ) 問合せ先 管理部 IR 担当 (i rpr@bright pathbio.com) 開発パイプラインの優先順位付けの見直しと整理に関するお知らせ 当社は、現在当社を取り巻く環境を鑑みて、開発パイプラインの優先順位付けを見直し、整理しました ので、お知らせ致します。 新型コロナウイ ルス感染症の世界的流行の長期化による臨床試験の停滞はその後の開発に爪跡を残して います。開発領域によっては、その間に発表された先行開発品の臨床試験成績がどれも振るわず、その特 定の標的や作用メカニズムに依拠する創薬の可能性そのものに疑義が生じるようになったものもありま す。さらに、開発投資が先行する創薬バイオベンチャーにとって重要な意味をなす資金調達環境が、特に 2021 年後半からグローバルで悪化しています。当社は、かかる環境に適合するために、優先して 資金を投 入し開発を進めるパイプラインの順位付けを見直し、整理を行いました。 見直しを行った パイプラインは以下の通りです。 GRN -1201:がんペプチドワクチン GRN-1201 は、欧米人に多い HLA-A2 型の共通抗原ペプチド 4 種で構成される、米国や欧州を始めとす るグローバル展開を想定したがんペプチドワクチンです。米国で、非小細胞肺がんの一次治療患者を対象 に、免疫チェックポイント阻害抗体ペムブロリズマブとの併用による第Ⅱ相臨床試験を実施してきまし た。 一定の症例数で中間評価を行い、併用療法の安全性とペムブロリズマブ単剤を上回ることが期待される 臨床効果が示唆されたら、そのままライセンスアウトに移行する計画でした。 しかし、2020 年以降、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行が深刻化すると、医療機関における急 性期医療・感染症外来への医療資源のシフト、患者側の受診抑制等が起こり、多くの臨床試験が滞りまし た。加えて、時間の経過とともに、試験開始当初は現在の治験対象(非小細胞肺がんで、 50%以上のがん 細胞で PD-L1 が発現する患者: 約 2 割と推定される)ではぺムブロリズマブ単剤投与が標準療法であった のに対し、現時点ではぺムブロリズマブと化学療法剤の併用が標準療法に加わり、むしろ主流を占めるよ 2 うになりました。よって、症例登録に当初計画より大幅に時間がかかっております。 一方で、オープンラベルの臨床試験で、かつこれまで長期間かかっていることにより、本試験の主要評 価項目である ORR(Objective Response Rate: 奏効率)の妥当性や、より長期的な臨床効果の評価となる PFS(Progression Free Survival: 無増悪生存期間)や OS(Overall Survival: 全生存期間)といった本来が んワクチンが存在感を示すことができる臨床データも見えてきました。 この状況下、開発方針としては、このまま現在の治験対象と試験プロトコルで米国第Ⅱ相臨床試験を継 続するよりも、早期中止し、評価項目、適格要件を再検討して、仕切り直す方が適切と判断しました。 詳細は同日付プレスリリース「がんペプチドワクチン GRN-1201 の米国第Ⅱ相臨床試験の早期中止の決 定と現時点でのトップライン・データに関するお知らせ」をご参照下さい。 BP1401:TLR9 アゴニスト LNP 製剤 強い免疫抑制下にある腫瘍(腫瘍微小環境)を、多くの免疫細胞が浸潤し抗腫瘍免疫が活性化している 環境へと変えること、いわゆる“Cold Tumor”を“Hot Tumor”へと変えることをコンセプトとする TLR9 アゴ ニスト製剤は、臨床開発段階にある先行品が数多くありました。それらはすべて、腫瘍にいる TLR9 発現 樹状細胞(pDC)に送達されるよう、腫瘍に直接投与する腫瘍局所投与を投与経路としています。 BP1401 は、 「薬効が示され承認へと向かう先行開発品を、腫瘍への集積の問題があるため少し薬効は落ちるかもし れないものの利便性が高い全身投与(静脈投与経路)が可能な LNP(脂質ナノパーティクル) 製剤をもって 置き換える」ことを開発コンセプトとして、2019 年末から大阪大学の青枝大貴特任准教授らのもつ技術を 導入して開発に取り組んで来ました。これまでの大阪大学との共同研究で、担がん マウスモデルにおいて 腫瘍局所投与に遜色ない腫瘍縮小効果を確認し、LNP 製剤の安定性においても確認に成功しております。 しかし、2020 年から 2021 年にかけて発表された腫瘍局所投与の先行臨床開発品の臨床試験成績が総じ て不振で、有望な早期臨床試験結果をもって次相臨床試験へと進んでいるものがなくなってしまい、もは や当初想定した開発コンセプトが成立しなくなりました。 TLR9 アゴニストを用いた創薬の難しさが浮き彫りとなった現在、パイプラインに開発資金投入の優先 順位を付けるのであれば、BP1401 については下げざるを得ないと判断し、パイプライン表からは外すこ とに致しました。 BP1206:抗 HLA-DR 抗体、BP1211:抗 PVR 抗体 標的分子の作用機序の複雑さから、抗体による阻害効果が他の免疫調整機構と免疫細胞へ影響が出るこ とと、その解決に時間を要することが開発を進めるにしたがって分かってきました。よって、CD73 (BP1200)、CD39 (BP1202) や TIM-3 (BP1210) といった臨床上の有用性の解明が進んでいる標的分子に対 する抗体開発を優先し、BP1206 と BP1211 に関してもパイプライン表から外すことに致しました。 3 その他 当社の開発領域であるがん免疫治療薬とは異なりますが、 2020 年の新型コロナウイルス感染症が世界 的に拡大し、薬事承認に至ったワクチンもな かった頃、国立研究開発法人国立がん研究センターの中面哲 也分野長との共同研究で、ペプチドをモダリティ(形態)とする新型コロナウイルス感染症ワクチンの研 究開発に取り組むことを表明しておりました。ウイルス感染細胞を傷害し、いわば 体内での感染源を断つ ことのできる T 細胞を誘導するワクチンの開発を目指して、ウイルス抗原の同定に至りました。 しかし、ペプチドワクチンには、ペプチド ならではの「(T 細胞を含む)白血球の血液型」とも言われ る HLA 型に拘束される(各人の HLA 型に合致したペプチドをワクチン投与しなければならない)という 特徴があります。ファイザー /ビオンテックやモデルナの全長タンパクをコードする遺伝子を丸ごと LNP (脂質ナノパーティクル)に包埋する mRNA ワクチンと違って、タンパク質の断片であるペプチドをすべ て投与することは、その数の多さと製造の問題から不可能です。がんと異なり、今回のような国民全員が 対象となるような感染症のワクチンを創出しなければならない状況下では、日本人の 100%をカバーする ワクチンを開発することが 要求され、ペプチドワクチンという形態ではそれが 実質不可能であることが、 ワクチン政策(数日を要する事前の HLA 適合検査をした後に投与対象から外れる人が出て来ることは倫理 的にも普及においても問題となる)や、臨床試験の実行可能性(日本人に多い HLA に適合させているため、 既存のワクチンが普及しておらず感染者の多い国での臨床試験を実行できない) において、問題となりま した。そこで私どもは、既存のワクチンでは T 細胞誘導が弱い人、誘導されても長続きしない人に絞ると ころに活路を見出せる可能性があり、これまで研究を継続してまいりました。しかし、既に今回の新型コ ロナウイルス感染症は世界的にも収束へと向かいつつある中で、ワクチン政策に関わる人たちの間では、 次のパンデミックが来たときの備えについても議論されるようになって来ました。かかる状況下にあって、 当社は今回の見直しにあたって 同研究をこれ以上継続しない ことに至りました。 国立がん研究センターの 中面分野長らは 同研究を継続します。なお、中面分野長との がん免疫領域での 共同研究は今後も継続 致し ます。 4 以上より、当社の新しいパイプライン表は、以下となります。 今回のパイプライン見直しにより、GRN-1201 については、本早期中止に伴う 2023 年 3 月期中の米国 第Ⅱ相臨床試験関連の前払金の費用振替 2.7 億円の発生が見込まれ、これは 2023 年 3 月期業績予想に織り 込み済みです。その他については、2023 年 3 月期の業績への影響はございません。 また、2022 年 1 月 14 日付プレスリリース「第三者割当による行使価額修正条項付第 15 回新株予約権 及び無担保社債(私募債)の発行に関するお知らせ」で、第 14 回新株予約権で調達した資金の残存額並び に第 15 回新株予約権で現在調達中の資金の充当先を示しておりますが、今回のパイプライン見直しが変更 を与えることはございません。 以上 【問い合わせ先】 ブライトパス・バイオ株式会社 管理部 E-mail: [email protected] https://www.brightpathbio.com

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